今年も、武夷山へ行ってきました。 昨年同様杭州経由。 杭州空港からバスで杭州東駅へ。 そこから新幹線で武夷山に向かいます。自宅を出てその日のうちに、 武夷山のいつもの山荘の部屋に居るのはなんだかとても不思議な感覚です。 というのも、武夷山へ行くには移動に一日費やしますが、 これでも非常に便利になったのです。 新幹線を降りて外に出ると、湿気を帯びた空気を感じます。 “今年も来れたんだ.......” じわじわと実感が湧いてきます。 翌朝、山荘の朝食を美味しくいただいてから、念願叶って 劉さんの茶畑を見に行かせていただきました。 風景区の主要な道路から脇へふと入ると、山奥へと向かう小道がありました。 どんどん奥へ歩いていくと茶樹が一面に広がっています。 小川が豊かに流れ、潤った岩肌に包みこまれているような穏やかな茶樹畑。 水仙や肉桂、黄旦などが美しい葉の姿を見せて、 私たちを歓迎してくれたように感じました。 夕食後、毎年向かう茶器屋さんへ。 「朋友(親友)が来た!」 と歓迎してくださり大感動。 話したいことは山積みだけど、如何にせよ不勉強故の ”カタコト中国語” で必死です by店主。 心優しいご夫妻が、フレッシュな自家製の岩茶で歓迎してくださいました。 その翌朝は蓮の群生地「五夫鎮(ごふちん)」へ行きました。 どこまでも続く蓮池、遠目に見る蓮花が群生する姿は本当に美しい!! 天国の様。 そして歴史的 建物群(800年ほど前の書院)を見物。 路地では村人が座りこみ 蓮の実の皮を剥いています。気の良さそうなご家族を見かけたので話かけ、 蓮の実と蓮芯茶を求めました。 実を数える為の木の道具に見惚れる店主。いつもながら視点が面白いです。 今までの旅ではバスで移動していたところを、 滝のように汗を流しながら歩き、眼で見て、感じて、 実り多い豊かな時間を過ごしました。 3日目、今年も劉宝順さんの新茶を頂く試飲会の日がやってきました。 「今年はお天気に恵まれ、茶葉を摘む作業が大変よい状況できたので 全体的に品質が良い」 と劉さんがにこやかに仰ることにとても納得!!の素晴らしい仕上がり。 どの種類も香り、味、岩韻、、、言葉が出ないほど素晴らしい。 “茶葉が生きている”のを身体の細胞を通して感じる感動的な体験をしました。 このような感覚は今までの試飲会でも何度かあったのですが、 今回は特別です。 それは、初めて劉さんの茶畑を見ることができて、その景色が目に心にリアルに残ったみでの試飲だったからです。 劉さんは、連日の品評会でお忙しい最中でも変わらず私たちが岩茶を試飲して意見を交わす様子を終始穏やかに見守ってくださいました。 またこちらの意見や質問にゆっくり丁寧に答えてくださり、 そして最後に私たちにこのようにおっしゃいました。 「今、中国では岩茶を飲む若者が増えてきました。 求められる岩茶のクオリティもどんどんと高くなっています。 歴史、文化は岩茶にとって大切なものです。 私は30年間岩茶と真剣に向き合い作り続けてきましたので、 これからは若い世代の人たちが中心となってやっていってもらいます。 今日、若い皆さんが意見を交わす姿を見て、 それぞれの持つ岩茶への思いを感じ安心しました。 これからは若いあなた方に、力を合わせて協力して 岩茶を広めていってほしい。」 劉さんの真剣な思いは、真っ直ぐ心に入ってきました。 私のような者が岩茶を大切に広めていくには何ができるでしょう。 以来ふとした瞬間に、あの試飲の日のことを思い出しては背筋が 伸びる思いです。 こんなにも素晴らしい経験をさせていただいて、 日頃から応援してくださるお客様をはじめ、今回留守番のKチーフ、家族、周りの皆様に本当に本当に感謝しています。 これからはそんな周りの人たちとの日常を大切にしながら、岩茶を通して繋がる皆で工夫し合い、この貴い心通う岩茶の交流を続けてゆきたいと改めて強く感じています。 岩茶房丹波ことりでは、新茶は時期を見て喫茶、茶葉販売ともに始める予定ですので、今しばらくお待ちくださいませ。 岩茶房丹波ことりはお盆の期間11日(金)〜営業いたします。(11日〜15日までは11時〜17時までの営業となります) スタッフ一同皆様のご来店をお待ちしております。 ・・・さて、ここからはまだまだたくさん! 旅の様子をお写真でご紹介します(^_^) 茶葉の良い香りに包まれています。 製茶の過程を見せていただきました。 tel・fax 079−556−5630 11−18時(水・木休) mail tanba@kotori-gancha.com
by kotoriblog
| 2017-08-14 21:49
| ことりスタッフ日記
|
Trackback
|
カテゴリ
以前の記事
2024年 11月 2024年 10月 2024年 09月 2024年 07月 2024年 06月 2024年 05月 2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 最新のコメント
ライフログ
検索
タグ
豚まん(2)
その他のジャンル
最新の記事
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||